半月板障害について
膝の痛み
2020年1月27日
半月板は太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあるもので3つの働きがあります。
1.体重の支持
2.安定
3.緩衝(ショック吸収)
半月板はわずかな可動性があるため、膝の動きに合わせて関節面を大きくする事がで関節を安定させます。
半月板の構造は?
半月板は「線維軟骨」という軟骨で内側と外側に2つあり、それぞれC型とO型をしています。
また半月板は筋肉と結合している部分があって、膝の曲げ伸ばしの時に筋肉に引っ張られてわずかな可動性をもたらします。
・内側→膝蓋靱帯、半膜様筋
・外側→膝蓋靱帯、膝か筋
(まれに内側半月板が生まれつきO型の方がいらっしゃいますが、力の逃げ場が無いため半月板障害を起こしやすくなります。)
半月板には一部血流があり、半月板の外側1/3はあり再生能力がありますが、内側には血流がないため再生能力はありません。
つまり半月板を損傷する場合どのように傷が入るかで、治りの良い悪いが決まってきます。
(外側に傷が入る分には比較的治りがよいです。)
傷の入り具合はMRIを撮る事でわかり、半月板に線が入っていたりドット(点)が確認できたりします。
あるいは「マクマレーテスト」という方法で確認します。
どんな人に多いの?
先日はゴルフをしている方でこの半月板障害が疑われる方がいらっしゃいました。
右打ちの場合はフォロースイングで左足に完全に体重をかけて腰を回すので、半月板に負担がかかり亀裂が入る原因となります。
体重がかかった状態での捻りも半月板に対して負荷がかかります。(バレエなど)
治療法は?
当院では構造の異常を解消するためにアクチベーターという器具を使い膝周辺の構造を正していきます。
またご自宅で行って頂くのは「ヒールスライド」と呼ばれる方法です。
膝をすりあわせる事で「滑膜」(かつまく)という部分から「滑液」(かつえき)が出てきてそれが半月板を栄養してくれます。