交通事故にあって数日してから頭痛が出てきた・・・
交通事故治療首・肩の痛み
2019年12月14日
先日の交通事故の症例です。
交通事故に遭った数日後、頭痛(後頭部)が出始めたそうです。
これは恐らく「大後頭神経痛」と呼ばれるものです。
頚椎の1番と2番の間から出る第2頚神経が出ています。
神経の前枝と後枝に分かれていて、後枝の方を大後頭神経と言います。
どのようにして「大後頭神経痛」が起こるのか?
交通事故で首が振られた際に、最終段階で後頭部と第1頚椎に力が加わり後頭骨がはまり込んだ状態になります。
こうなると後頭骨と第1頚椎の間にある「後頭下筋群」という一番深部にある筋肉や板状筋という筋肉が縮こまり、最終的にこれらの筋肉の間をすり抜けて行く大後頭神経が挟まれて痛みが出ます。
また大後頭神経が更に枝分かれして耳の後ろにも分布しているので、その部分にピリピリする方もいらっしゃいます。(「眼鏡の柄が当たると痛い」と表現する事が多いです。)
当院では「クラニオセイクラルセラピー」という方法を使って治療します。
交通事故直後は非常に敏感な状態であり、強い刺激はかえって悪化する可能性がありますので注意が必要です。
「クラニオセイクラルセラピー」とは弱い力で頭蓋骨のという非常にソフトでありながら筋肉を緩める方法等も使って治療しています。
電気治療だけではなく、このような手技を組み合わせて治療します。