半月板の痛み
膝の痛み
2019年12月9日
膝関節のクッションの役目を果たす半月板は故障の起きやすい箇所です。
スポーツ選手の様に一度の力で損傷してしまうこともありますが、徐々に痛んでくることもあります。
先日の症例で、立ち仕事で膝が痛いという方が来院されました。
立ち仕事の場合は「大腿四頭筋」という太ももの前の大きな筋肉を使います。
この筋肉が張ることによって考えられるものが以下の2つです。
1.大腿四頭筋の下にあるお皿が骨に押しつけられてお皿の奥が痛む「膝蓋大腿症候群」
2.大腿四頭筋は半月板と靱帯で繋がっており、筋肉が張ると半月板が前に引き出されて挟まれて起こる「半月板前角障害」。
(半月板は縁の部分が切り立っていて角の様に見えるので、端っこの前の部分を「前角」と言います。)
検査の結果、2の半月板障害と判断し次の様に治療しました。
1.大腿四頭筋の緊張を鍼と超音波で緩める。
2.「スクリューホームメカニズム」という膝のとても大事な構造をチェックし整える。
3.半月板の栄養剤となる「滑液」という液を出させる為の運動を行う。
4.膝の伸びにくい原因となる「関節包」の拘縮部分を見つけて、これを柔らかくする。
5.自宅で行うリハビリを指導する。
※スクリューホームメカニズムメカニズム
人間が立っている時に骨と骨がかつっとはまり込んで筋力に頼らなくても立っていられる構造
この症状の場合は大腿四頭筋のストレッチと、ヒールスライドという半月板を栄養する液を出させる運動をご自宅でも行って頂くと治りが早くなります。