肩の構造

「肩」と言うと腕の付け根だけだと思われることが多いのですが、実は4つの関節を合わせて「肩関節」と言います。

♯1 胸鎖関節

♯2 肩甲胸郭関節

♯3 肩鎖関節

♯4 肩甲上腕関節

これらの関節が全て正しく動いて初めて肩が自由に動きます。

また腕を横から耳まで持ってくる動作を「外転」といい、外転は4つの関節全てが働くのでこの可動域を診ることで関節が正しく動いているかの判別ポイントにもなります。

 

肩の痛みの原因は様々ありますが、多くは肩甲骨と上腕骨の間にある3つのものが挟まれて起きます。

1,棘上筋腱

2,上腕二頭筋長頭腱

3,肩峰下滑液包(関節に存在する緩衝剤の様なものです)

この現象を「インピンジメント症候群」といい、この段階ではまだ挟まれて痛いだけですが長患いすると腱そのものに亀裂が入り、「腱板損傷」へ移行します。

インピンジメント症候群に対しては自宅でのリハビリも奏功してインナーマッスル(大円筋など)への刺激を入れる事で、肩甲骨と上腕骨の間の隙間を作り挟まれにくくなります。

バレーのスパイク、バドミントンのスマッシュ、野球のピッチングなどは最後に内側に捻る動作が入るのでインピンジメント症候群になりやすく、筋肉トレーニングのサイドレイズも腕を内側に捻った状態であげるとこれになりやすいです。