テニス肘?

最近肘の外側の痛みで来院された患者さんの症例をご紹介します。

病院でテニス肘と診断され、湿布と薬で様子を見ていましたが改善しないので来院されました。

特に肘を痛めるような事をした覚えは無いし、仕事内容も今までと変わらず何故痛くなったのかわからないとおっしゃていました。

 

病院ではまずレントゲンを撮ります。

そこで骨に異常が無ければ湿布と薬、サポーターなどが処方され様子を見るように言われます。

 

しかし実際には首から痛みが来ている事もあります。

首の病にも様々ありますが、今回はスマホやパソコン作業で下を向くことで首の椎間板という骨と骨のクッションに問題が起きて神経が障害され、その神経の行き先である腕の筋肉へ影響が出ていました。

筋力がダウンした状態で今までと同じ事を行うので負担がかかり、結果的に筋肉が骨に着く所が痛みます。

それで病院ではたぶんテニス肘(上腕骨外側上顆炎)と診断されます。

いわゆる「スマホ首」と呼ばれるもので、今はみんなスマホやパソコンをするのでこのパターンは結構多いです。

 

当院では肘の治療は首も検査して問題があればそこも治療します。手の痛みも同じです。

ご自分で行う簡単な体操や、姿勢、枕が高いと下を向いてるのと同じですのでそういった事もアドバイスしています。なるべく通わずに済むようにセルフケアや生活環境も大事だと考えています。