ジャンプ系の競技に多い症状
腰椎椎間板ヘルニア腰痛・坐骨神経痛
2018年4月26日
バレーボールやバスケットボールなどのジャンプ競技に多いものとして足底筋膜炎があります。(体操や剣道など裸足で行う競技も衝撃が直接足にかかるので比較的多いです。)
繰り返しジャンプすることにより踵の骨と舟状骨という骨を止めている足底踵舟靭帯という靭帯が少しずつ傷んできます。この靭帯は別名スプリング靭帯と言い、舟状骨を正しい位置にキープすることで足にある3つのアーチの中の内側縦アーチを保持しています。ジャンプによってスプリング靭帯が伸びることで次の症状が出ることが考えられます。
- 舟状骨が落ちる→アーチが保持できなくなる→回内足(偏平足)になる→足の裏が伸ばされ足底筋膜炎になる
- 後脛骨筋という筋肉が舟状骨についているので、舟状骨がこれ以上落ちない様に頑張る→シンスプリントになる(過労性骨膜炎といい内くるぶしの少し上が痛くなる。)
- アーチが落ちることで長拇趾屈筋という拇指を曲げる筋肉が内くるぶしのカーブするところでテンションがかかり炎症が起こる。(長拇趾屈筋炎)
- もう一方の踵骨は後方にズレやすく、底屈(足首を伸ばす動作)をすると距骨が挟まれて距骨後突起障害や三角骨障害が起こる。
※足底筋膜炎でレントゲンを撮るととげの様に踵から骨が少し出ている方がいます。これを骨棘といい、これがあると治るまで少し時間がかかります。
足底筋膜炎と痛む場所が似ているので間違えやすいものがあります。
- 踵骨下滑液包炎
- シーバー病
- 腰に由来する踵の痛み
シーバー病は成長期のこどもに起こる骨端症の一つで10歳前後の男児に多く好発しますので、これも頭に入れながら問診・検査を行います。
治療
アクティベーターという器具を用いて舟状骨と踵骨、またほかの足根骨を正しい位置に調整します。これは位置感覚受容器というセンサーをリセットする目的で行い、なるべく正しい位置にいられるようにします。次に足底と腓腹筋(ふくらはぎ)にアプローチし、緩めていきます。その後その競技にあったインソール(固め、柔らかめ)をご提案します。