バレーボールで膝を痛めてしまった
その他
2018年4月12日
バレーボールをしていて急な方向転換をした際に膝の内側を痛めた方がいらっしゃいました。この時考えられるのは次の3つです。
- 内側側副靭帯の損傷
- 内側半月板損傷
- 内側半月板が内側側副靭帯に引っ張られ引きずり出され引っかかっている
半月板にはわずかな可動性があります。
内側(C型)と外側(O型に近い)にあり、体重の支持や衝撃を和らげるクッションの役割を果たします。完全にO型になっている方がいてその場合は半月板損傷が非常に起きやすくなります。また膝の動きに合わせて位置を変えます。
- 内側半月板は前で膝蓋靭帯と後ろで半膜様筋という筋肉と結合し前方移動や後方移動します。
- 外側半月板も前で膝蓋靭帯と結合し後ろでは膝窩筋とくっついて前後移動します。
半月板の状態を確認するテスト(マックマレーテスト)と内外の靭帯のストレステストを行い、異常はありませんでした。次に膝の回旋を行いました。正常な動きは次の様になります。
- 内側に捻る(内旋)をすると内側半月板は前へ、外側半月板は後方へ動く
- 外側に捻る(外旋)すると外側半月板が前へ、内側半月板は後ろへ動きます。
今回痛みのある内側は外側に捻った時に後ろへ行く(中に入る)はずが出たままになっていたので、そこをアクティベーターという器具を使い調整しました。合わせて筋肉の張りが正常な動きを妨げるので大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)と半膜様筋を超音波と鍼で緩めました。
仕上げに足の内側のアーチ(土踏まず)が落ちると膝が内側に入りやすいので、足の骨(足根骨)の調整とインソールのご提案をしました。
ご自宅では大腿四頭筋とハムストリングス(半膜様筋)を行って頂いており、症状は快方に向かっています。