コルセットの正しい付け方(仙腸関節)
腰痛・坐骨神経痛
2022年11月28日
ぎっくり腰の原因の1つに「仙腸関節捻挫」があります。
仙骨という背骨の一番下の骨と腸骨と呼ばれる骨のつなぎ目で、
通常は仙腸靱帯が前後から仙腸関節を挟んで動かない様に固定しています。
しかし、何らかの力が加わると仙腸靱帯が傷み、炎症が起きます。
また関節の安定性が低下する為に、代償作用として周囲の筋肉が頑張って働いてくれるのでお尻が張って来ます。
この時自宅でできる事は、コルセットを巻くことですが、ここで巻き方の間違いがよく起こります。
1.コルセットの選択
腰のコルセットには2種類あります。
1つは腹巻き状のウエストに巻くタイプです。これは仙腸関節には適しません。
もう1つは「骨盤ベルト」や「仙腸関節ベルト」と言った名前で売っている細いタイプで、今回はこちらを使用します。(産後に付けるとこちゃんベルトも同じです)
2.横から見て並行に巻いている
まず仙腸関節の構造は洗濯ばさみの様になっていて、両端をつまむと中央が開いてきます。
この両端にあたるのが腰骨の前にある突起です(上前腸骨棘と言います)
コルセットを地面と平行に巻いてくると、必ず上前腸骨棘にかかります。
これでは仙腸関節がかえって開いてしまい、逆効果になります。
正しくは一度地面と平行に巻いて、それから前だけをズリズリと下ろして突起が引っかからない様にします。
炎症は通常72時間続きますので、約3日はコルセットを巻いて生活した方が良いです。
その後は状態を見て外します。