寒暖差の影響?
腰椎椎間板ヘルニア腰痛・坐骨神経痛
2021年2月25日
最近の寒暖差の影響からか、ぎっくり腰になる方が増えています。
ぎっくり腰と言ってもその原因はいくつかあって、一番多いものが「椎間板タイプ」と呼ばれるものです。
「椎間板タイプ」のぎっくり腰では次の様な特徴があります。
1.ふとした動作で起こる。
特に何をした訳でもないのに起きます。
(例えば靴下を履こうとしてちょっと前屈みになった時など)
2.せきやくしゃみで腰に響く
腹筋を使う事で腹圧が高まり、椎間板が飛び出やすくなり神経に当たると腰に痛みが出ます。
これを専門用語で「バルサルバサイン」と言います。
3.デスクワークの方に多い
椎間板は前屈みになった際に、その内部にある「髄核」が後方に飛び出します。
また椎間板は「持続圧に弱い」と性質があることから同じ姿勢でも負担がかかります。
つまりこの両方の条件が重なったデスクワークの方に多いのです。
(運送業の方にも多いです)
4.若い
椎間板内部の髄核(↓下図参照)は水分を含んでいて、水分は年齢と共に抜けて行きます。
若い人ほど水分を豊富に含んでいるので、中から髄核が飛び出やすくなります。
椎間板ヘルニアの好発年齢は15歳~30歳くらいと言われていて、この年代の方の腰痛を診る場合は、椎間板ヘルニアや椎間板症を頭に入れておく必要があります。
ただし「再発パターン」ではこの年齢を超えても椎間板ヘルニアになる可能性はあります。
特にリタイアした60代~70代のシニアなどでは、まだまだ元気で活動レベルが高い事から椎間板症と脊柱管狭窄症の合併症が多いとされています。
この二つの腰痛は治療法が異なる為、より正しく繊細な治療が必要になります。