むち打ちによる手のしびれについて

先日の大雪の時に交通事故にあってしまい、それから手がしびれるとのご相談を頂きました。

考えられる原因は二つです。

1.神経性

2.血管性

1.の神経性について、まずは下の絵をご覧下さい。

これは衝突で首が振られた際の衝撃がどの辺りにかかりやすいかを表したものです。

最も力が加わるのは赤い線で示されている「C5/6(第5と第6頚椎)」で、

ここから出る神経が腕の方へ行っている為に

首を痛めると腕や手にしびれが出てくる事があります。

2.血管性

むち打ちで痛みによって筋肉が張って来たり、

負傷箇所をカバーしようとして張る事もあります。

そうなると首や胸の辺りで腕に行く血管が押しつぶされて

腕にしびれが出てきます。

これを(外傷性)胸郭出口症候群と言います。

1と2の違いはしびれの範囲が違うことです。

神経性はローカルなエリアとしてしびれが出やすく、

対して血管性では腕や手全体にしびれが出ます。

あるいは手全体の冷えを訴える事もあります。

治りやすいのは血管性の方で、

神経性では靱帯の損傷などから難治性のものもあります。

これが「むち打ちは長引く」と言われる理由でもあります。