ぎっくり腰になる方が増えています
腰椎椎間板ヘルニア腰痛・坐骨神経痛
2020年11月1日
先週頃からぎっくり腰で来院される方が急増しています。
例年寒くなってくると多くなり、特に「椎間板タイプ」によるものが多くを占めます。
(一口にぎっくり腰と言ってもその原因は多岐に渡ります。)
椎間板タイプの主な症状な次の通りです。
・朝具合が悪い
→椎間板は水分を多く含むため重力のかからない寝た姿勢ではパンパンに膨れてきます。その結果神経に当たると痛みが出ます。
・せきやくしゃみで響く
→腹筋を使い腹圧が上がる事で椎間板の内部にある「髄核(ずいかく)」が飛び出して神経に当たり痛みが出ます。
これを専門用語で「バルサルバサイン」と言い、椎間板ヘルニアの典型的な症状です。
トイレでいきんだ時も同様です。
・デスクワークや車の運転中に痛みが増す。
前屈みになった姿勢では椎間板が後方へ飛び出し神経にヒットします。また椎間板の特徴として「持続圧に弱い」という点が挙げられます。その為じーっと同じ姿勢でいると髄核が膨らんできます。
ぎっくり腰になった方の多くは何気ない動作でなってしまったと仰います。
一概には言えませんが、この場合はほぼ椎間板タイプです。
夜寝ていてパンパンに膨らんだ髄核が朝の着替えだったり、洗顔したりする時にちょっと前屈みになり後ろに飛び出してぎっくろ腰になります。
因みに椎間板が直接神経に当たらなくても、圧迫を感じ取る「脊髄洞神経」あるいは「脊髄反回神経」を介して痛みを生じます。
この為レントゲンやMRIなどの画像診断では異常が認められなくても実際には痛いという事が起きます。