スポーツ障害による股関節痛
スポーツ障害股関節痛
2020年7月23日
股関節は丈夫な様に見えますが、疲労骨折を起こしやすい部位です。
特にスポーツ障害では使いすぎによって起こる「疲労骨折」や成長期に成長線が剥離する「剥離骨折」がよく起きます。
1.恥骨疲労骨折
恥骨と坐骨の接合部(そけい部付近)で骨折します。
内ももにある「恥骨筋」という筋肉の過緊張によって誘発されます。
2.恥骨結合炎
恥骨は左右対になっていて間にクッションの役目を果たす「関節円板」があります。
ここに強い捻れが加わると恥骨結合が捻れて関節円板に炎症が起きます。
3.大腿骨疲労骨折
大腿骨の上部(そけい部)で起きます。
長距離ランナーに多く見られます。
4.腸恥包炎
これもそけい部にある腸腰筋が過緊張すると、その下にあるクッションが潰されて炎症を起こします。
足を曲げ伸ばしするとポップ音がします。
5.坐骨結節の剥離骨折
太もも裏のハムストリングスがお尻の付け根の「坐骨結節」という部分にくっついています。
筋肉の過緊張で剥離骨折が起きます。
剥離骨折は成長線が閉じていないこどもに多く見られますが、閉じた後も急激な筋の収縮によって剥離骨折を起こすことがあります。