「コロナうつ」について
自律神経の不調
2020年5月18日
最近、コロナウイルス感染拡大による自粛生活や環境の変化が大きく、自律神経治療のお問い合わせを多く頂いています。
今回は自律神経が乱れていると起こる4大徴候と、ご自分で出来る対処法をお伝えします。
4大徴候
1.不眠
不眠にも3タイプあり、
・寝付きが悪いタイプ
・途中で起きてしまうタイプ
・早朝に起きてしまうタイプ
病院で頂く睡眠導入剤もそれぞれのタイプに応じて処方されます。
この中でも特に早朝に起きてしまうタイプが多いように感じます。
2.手足に汗をかく
私たちの体は自律神経の内の交感神経と副交感神経がコントロールしていて、それぞれアクセルとブレーキの様な働きをしています。
ただし、
・血管(動脈)
・汗腺
・立毛筋(呼ばれる鳥肌を起こす筋肉)
この3つだけはは交感神経のみが支配しています。
ということはストレスがかかって交感神経が高ぶるとこれらが影響を受けます。
汗腺の中でも特に手足は精神的な発汗に関係します。
3.夜の車のライトがまぶしい
びっくりすると瞳孔が開くなどと言いますが、これをコントロールしているのは自律神経が支配する筋肉達です。
カメラの絞りにも例えられる瞳孔は光が入ってくる量を調節します。
交感神経が高ぶっていると「瞳孔散大筋」という筋肉によって瞳孔が開き、たくさんの光が入ってくるのでまぶしく感じます。
ひどい方では夜でもサングラスをしたくなるほどです。
4.エヘン虫がいる
のどに何か詰まった感じがします。
別名「ヒステリー球」や東洋医学では梅の種がのどに詰まった気がするという事で「梅核気」とも表現し、古来よりこのような症状があると知られています。
セルフケア
結論から申し上げると入浴と筋トレ、散歩です。
1.入浴
入浴そのものが気持ちいいのと汗をかくので自律神経を強制的にオン・オフできます。
サウナでも良いのですが、長時間入れないのと、自律神経が乱れた方は立ち上がった時に「起立性調節障害」でふらつく事が考えられますので、できればお風呂が良いと思います。
2.筋トレ
効果は次の通りです。
・発汗
・疲労により夜眠くなる
・筋トレによりさまざまなホルモン(特に幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」)が出るので自律神経の調節を助ける。
などなど他にもたくさんあります。
3.散歩
朝日光を浴びると「メラトニン」という物質が脳内で作られます。
これは人間の活動リズムを24時間にリセットしてくれます。
(人間の活動リズムはぴったり24時間ではないので、うるう年の様に調整しています。)
これを「サーカディアンリズム」と言います。