天気と痛みの関係
自律神経の不調頭痛
2020年4月22日
最近は暖かい日と寒い日があり、天気が悪いと体の調子も悪いという方がいらっしゃいます。
これはなぜでしょうか?
低気圧を内耳が感じ取る
気圧が低下するとそれを耳の奥の方にある「内耳」がそれを感じ取ります。(特に前庭と呼ばれる部分)
するとその情報が脳の「視床下部」に伝わり交感神経の活動が亢進し、神経の末端部から「ノルアドレナリン」が分泌されます。
ノルアドレナリンの働きは?
ノルアドレナリンは次の作用を持ちます。
・血管の収縮
・免疫に関係するマクロファージや肥満細胞を活性化させてヒスタミンやTNFαという物質を出して痛みを感じやすくする。
・副腎髄質に働きかけてアドレナリンを分泌して痛みを感じる神経を刺激する。
こうして痛みを感じる神経が高ぶった状態にあると普段では感じない痛みも感じる様になります。
古傷などがある方が低気圧で痛みを感じるのはこの為です。
悪循環を取り除く
痛い→交感神経が働く→ノルアドレナリンが出る→血管収縮→血流低下→組織の栄養が低下して老廃物も流れない→痛い
また先ほど説明したようにアドレナリンなどが分泌される事で痛みに敏感になる。
この悪循環をどこかで遮断しなければなりません。
当院で行っているクラニオセイクラルセラピーは脳の視床下部や下垂体に働きかけるテクニックですので、悪循環を断ち切る事ができる可能性があります。
下垂体という部分は脳の「蝶形骨」と骨のくぼみにはまっていますのでこの骨を調整します。