五十肩って何?
スポーツ障害首・肩の痛み
2020年4月14日
先日五十肩って何ですか?60歳でなっても五十肩ですか?と質問をされました。
四十肩、五十肩の事を正式には「肩関節周囲炎」と言い、文字通り肩周りで起こっている炎症、痛みを総称してこの様に呼びます。
肩の痛みの原因にはどんなものがあるの?
肩の痛みは原因は1つではありません。
原因として多いものとして次のものが考えられます。
1.関節包の拘縮
「いわゆる五十肩」で原因はわかっていませんが、関節を包む「関節包」がくっついてしまいます。
特に脇の下にある部分がくっつくので腕を上げると突っ張って上がらなくなります。
よく「五十肩は痛くても無理して動かしなさい」と言われますが、この場合がこれに当てはまります。
1年から2年と時間はかかりますが関節包が離れると自然と痛みが消えます。
2.インピンジメント症候群
肩と腕の骨の間にある隙間が狭くなってしまい、間にある腱などが挟まれて痛みが起こります。
3.腱板損傷(断裂)
肩は本来とても可動性のある関節ですが、その反面動きやすくもあり肩が外れないように安定させているものが「腱板」です。
2番と同じく挟まれていると段々と腱が痛んできます。(損傷)
60代以降である程度スポーツをされている方では多くの確立で損傷が起こっていると言われています。
4.石灰沈着性腱炎
肩の腱にカルシウムが沈着して結構激しい痛みがあります。
治療法は注射で石灰を吸引して取り除きます。
この辺りが良くある原因です。
この中で放っておいても治るのは1番の拘縮だけで、他のものは何かしらの治療をする必要があります。