首の骨のズレで頭痛が起こる?
交通事故治療首・肩の痛み
2020年4月3日
頭痛にも様々なものがありますが、今回は頚椎の異常が原因で起こる「頚椎起因性頭痛」についてご説明します。
頭痛にはどんなものがあるの?
主な頭痛の原因は以下のものがあります。
・筋緊張性頭痛
・偏頭痛
・群発性頭痛
・副鼻腔性頭痛
・薬剤起因性頭痛
・貧血による頭痛
・三叉神経由来の頭痛
・顎関節由来の頭痛
・頚椎起因性頭痛
「頚椎起因性頭痛」とは?
頚椎の異常が発端となって、その間から出ている神経が圧迫され頭痛が起きるものを頚椎起因性頭痛と言います。
交通事故のむちうちでもこのタイプの頭痛が起きます。
発症のメカニズムは?
1.スマホやパソコンなどのし過ぎで下を向いているとそれを起こそうとして首の後ろの筋肉が張ってきます。
2.特に収縮する筋肉は「後頭下筋群」と言って三角形になっています。(後頭下三角)
3.この三角の中にいる「後頭下神経」が圧迫されます。
4.後頭下神経は「棘筋」(きょくきん)や「半棘筋」(はんきょくきん)という筋肉も支配している為、神経が圧迫されこれらの筋肉も張ってきます。
5.図の「半棘筋」という筋肉から「大後頭神経」が抜けていて、この神経が圧迫されることで後頭部に痛みが生じます。また大後頭神経の枝が耳の後ろに行っているのでそこに痛みを感じることもあります。(眼鏡の柄が当たって痛いと表現する人がいます。)
そして3には他のルートもあります。
後頭下三角には「椎骨動脈」も通っており、同じく圧迫されて脳への血液供給が減少しめまいや頭痛を引き起こします。
治療法は?
当院での治療法は次の通りです。
1.超音波で筋肉全体を緩める。
2.鍼治療で更に深層部の筋肉を緩める。(後頭下筋群は最も深層にあります)
3.アクティベーターで頚椎の歪みを調整する
4.クラニオセイクラルセラピーで最も奥にある後頭下筋群を緩める
以上が当院での頚椎起因性頭痛に対する治療法です。
尚、頭痛には「脳梗塞」や「脳出血」、「慢性硬膜下出血」、「くも膜下出血」などの命の危険がある場合もありますので問診、バイタルチェック、神経学的検査、反射などを見て判断します。
疑わしいと判断された際には病院を紹介します。