視界がキラキラしたら頭痛が起きる
首・肩の痛み
2020年3月18日
昨日の症例です。
視界がキラキラして狭くなった様な感じがしてその後に頭痛が起きたそうです。
これは偏頭痛の前兆症状である「閃輝暗点」の可能性が高いです。
片頭痛とは?
ズキンズキンと拍動する痛みが頭の片側に起こります。(両側で起こる場合もあります。)
緊張やストレスがかかり血管が収縮し、解放された時に炎症を伴って拡張する為に拍動性の痛みが起こると言われています。
また女性ホルモン(特にエストロゲン)の影響を受ける為、女性に多く見られます。
偏頭痛の特徴は?
以下が偏頭痛の特徴です。
・発症前に前兆として「閃輝暗点」が起こる
・女性に多い
・光や音に対して敏感になる
・悪心嘔吐を伴うことがある
・緊張から解放された週末に起こりやすい
・休日の「寝溜め」でも起こる
・カフェイン・アルコール・チーズ・赤ワインなどの食べ物からも誘発される
・血糖の低下により誘発される
治療法は?
片頭痛の場合、病院では「トリプタン製剤」という薬を処方されるかと思います。
・マクサルト→速く効く
・アマージ→長く効いて再発しにくい
・イミグラン→点鼻薬や注射剤もあるので痛みがひどく口から飲めない場合に有効
などが代表的なものです。
閃輝暗点が出た時点で薬を服用する事で偏頭痛の程度が軽減されます。
しかし過度(月に10回以上)に服用すると、今度はそれによる頭痛が起こることが知られています。
これを「薬剤起因性頭痛」といいます。
その為、当院では片頭痛の場合は鍼治療で頭痛に対する治療を行います。
温めたり、筋肉を揉んだりするとさらに血管の拍動が増すため電気治療やマッサージはかえって症状を悪化させる可能性があります。