クラニオセイクラルセラピー 迷走神経
自律神経の不調
2019年11月16日
当院で行っているクラニオセイクラルセラピーは、施術中に受けている方のお腹が鳴ることがあります。
これは腸に行っている副交感神経の「迷走神経」が働いた為と考える事ができます。(副交感神経が優位になると腸の蠕動運動が活発になります。)
迷走神経は12対ある脳神経の一つで、脳の「頚静脈孔」という穴から出て咽頭や声帯などに神経の枝を出し、心臓に行った後もっと下に降りてきて腸の半分を支配しています。脳神経で一番長くて迷走している様に見えるから迷走神経と名付けられました。
(英語でVagus nerveといい、これはギリシャ語でさまよい歩くという意味になります)
クラニオセイクラルセラピーでは迷走神経が通る「頚静脈孔」を広げるテクニックがあります。頚静脈孔は後頭骨と側頭骨という骨のつなぎ目にありますのでここを広げる事で、迷走神経の通り道を広げてあげます。側頭骨は直接は引っ張れないので耳を介して引っ張ります。
頚静脈孔は迷走神経が通っているだけでなく、他にも大事な役割をする部分ですのでよく使用するテクニックです。