腕にしびれのある五十肩

先日の症例です。

半年ほど前から肩が痛みだし、病院で五十肩と診断されました。

この方は以前にも何回か五十肩になり様子を見ていましたが、今回は症状の改善が見られず来院されました。

またいつもと違うのは腕にしびれがあるという事です。

五十肩の原因の一つに上腕二頭筋腱という力こぶの筋肉の腱がすれて炎症が起こるものがあります。

この筋肉は二頭筋と言うだけあって二つボコッとした筋腹があります。そのうちの一つは肩甲骨の烏口突起という出っ張った部分にくっついていて、ここには他の筋肉も一緒にいます。そのうちの一つが「烏口腕筋」という筋肉です。

この筋肉には特徴があり、この筋肉の間を神経が抜けていきます。ですので、筋肉が固くなると神経が圧迫され腕の方までしびれがでます。この神経は途中で名前を変えて、最後に肘から下の部分の外側へ行きつきます。

肩の痛みにプラスして腕のしびれがある場合にはこの原因を考える必要があります。